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ダブル不倫とは
ダブル不倫とは、既婚者同士が不倫関係になることをいいます。たとえば、Ｘの妻Ｙと、Ａの夫Ｂが不倫をしているということです。
ダブル不倫に陥る理由
ダブル不倫をしている人は、お互いが既婚者同士なので、お互いに「自分の家庭は壊さずに遊ぶ」というスタンスであることが多いため、そこまで本気にならずに割り切って遊ぼうと、気軽な気持ちで不倫しやすいという特徴があります。
逆に、不倫相手が未婚者である場合には、不倫相手が自分に本気になってしまったら面倒くさいなと思ってしまうこともあるでしょう。
ちなみに、不倫をはじめる出会いのきっかけの半分以上は職場内での出会いだそうです。
ダブル不倫のリスク
① ダブル不倫してしまった人のリスク
あなたが結婚していて、結婚している人と不倫関係になってしまった場合にはダブル不倫となります。そうすると、不倫相手の配偶者から慰謝料請求される可能性がありますし、もちろん自身の配偶者からも慰謝料請求（そして離婚請求）される可能性が出てきます。したがって、支払う慰謝料の合計額が高額になることになります。
② ダブル不倫されてしまった人のリスク
ダブル不倫をされた人は、もちろん自分の配偶者と不倫相手の両方に対して慰謝料請求をすることができるのですが、自分の配偶者が不倫相手の配偶者から慰謝料請求されることも覚悟しなければなりません。
離婚するのであれば関係はありませんが、かりに離婚しない場合には、家計が一つと考えると、自分は被害者であるのに、配偶者のせいで大事なお金が家計から出て行ってしまうことになるのです。
ダブル不倫の慰謝料請求
あなたの配偶者が不倫の事実を知っているかどうかがポイントとなります。仮に、あなたの配偶者が不倫の事実を知っていた場合には、いずれあなたの配偶者もあなたの不倫相手に慰謝料請求をする可能性があるでしょうから、４者間で示談交渉することを検討します。
といいますのは、あなたが慰謝料を不倫相手の配偶者に支払ったとしても、あなたの配偶者もあなたの不倫相手に慰謝料請求をすると、あなたの不倫相手の配偶者が離婚しない場合には、結局、不倫相手の配偶者からみれば、あなたから支払ってもらった慰謝料が、あとから同じ家計から慰謝料債務として出ていくことになり、プラスマイナスゼロになってしまうからです。
ですので、この場合には、両者ゼロ和解することが多いかと思います。両者でゼロ和解する場合には、結局あなたは慰謝料を支払わなくていいことになります。
他方で、あなたの配偶者が不倫の事実を知らない場合には、相手方（不倫相手の配偶者）に慰謝料を支払わないといけない可能性が高いです。
ダブル不倫で慰謝料請求された場合は弁護士に相談を
ダブル不倫は、お互いの夫婦が離婚しない場合や、被害者の２人とも不倫の事実を知っている場合には、法律関係が複雑になります。
請求する側では、不倫相手に慰謝料を請求してしまったことを契機として、不倫相手の配偶者に不倫の事実が伝わってしまい、不倫相手の配偶者から自分の配偶者に慰謝料請求がなされてしまう可能性を検討しなければなりません。
この場合、自分の配偶者のほうが過失が大きい場合（たとえば、上司という立場を利用してしつこく不倫関係を迫った場合など）には、単純なゼロ和解とはならない可能性も出てきます。
このように、ダブル不倫の場合には、検討すべき点が多いので、ダブル不倫関係で慰謝料の請求をされた、慰謝料の請求をしようか迷っている方は、まずは弁護士に相談されることをおすすめします。
