世の中には男と女しかいません。そのため、男女トラブルは毎日至る所で起こっています。
また、結婚していると結婚していないとに関わらず、トラブルは起きます。男女トラブルでお困りの場合には、弁護士にご相談ください。以下では、主な男女トラブルをご紹介します。
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離婚のトラブル
統計では、2分間に1組が離婚しているそうです。それだけ離婚は多いのです。たとえ、離婚したいと思ったとしても、相手方がすんなりと応じてくれなければ協議離婚を成立させることは難しくなります。その場合、離婚調停や離婚訴訟を提起することになります。
また、相手方が離婚そのものには応じたとしても、お子様の親権や養育費、面会交流、離婚慰謝料、財産分与、年金分割などを取り決める必要があります。これらの諸条件を優位にすすめていくには専門的な知識が必要ですので、相手方と争いになりそうな場合には、弁護士に相談し、相手方と交渉してもらうのがいいでしょう。
協議離婚
弁護士はご依頼者様の希望する条件を相手方に伝えて交渉をすすめていくことになります。ご依頼者様の代理人となりますので、相手方と連絡を取る必要がなくなり、精神的な負担からは解放されることになります。
親権や養育費、慰謝料などの諸条件の話し合いがまとまれば、離婚合意書や離婚届を作成して市町村役場に届け出て、協議離婚が成立します。
離婚調停
離婚について当事者間の話合いがまとまらない場合には,家庭裁判所に離婚調停を申し立てることになります。原則として相手方の住所地の家庭裁判所に申立をします。
調停手続では、離婚をするかどうか、子どもの親権者を誰にするか、養育費をいくらにするか、面会交流はどうするか、養育費はいくらにするか、財産分与や年金分割の割合、離婚慰謝料はいくらにするかといった問題に対して、調停委員や裁判官を交えて話し合いが行われます。
この場合にも、弁護士はご依頼者様の主張を法的に整理して交渉していくことになります。調停がまとまれば、調停調書が作成され、調停離婚が成立します。
離婚訴訟
離婚調停でも決着がつかない場合には、離婚訴訟を提起することになります。ただし、離婚訴訟を提起すれば必ず離婚できるというわけではなく、民法で定められた離婚理由があることが必要です。
離婚理由は、
- 不貞
- 悪意の遺棄
- 3年以上の生死不明
- 回復しがたい精神病
- その他婚姻関係を継続し難い重大な事由
となっています。この⑤については、たとえば、DVやモラハラ、長期間の別居、セックスレスなどが該当する可能性があります。
離婚訴訟で勝つためには証拠が必要ですので、写真や動画、LINEやメール、日記やメモなど、可能な限りの証拠を集めましょう。どのような証拠を集めたらよいかが分からない場合には、弁護士に相談されることをおすすめします。
婚約破棄
婚約破棄とは、婚約(結婚するという契約)を正当な理由なく相手方が破棄したことをいいます。
婚約破棄が成立すると、相手方は不法行為責任と債務不履行責任を負う可能性がありますので、損害賠償を請求できるかどうかを検討します。その場合、婚約していたことを示す証拠(結婚指輪、結納金、結婚式場の予約、新居の準備など)が必要です。
ただし、相手方に婚約を破棄する正当な理由がある場合(婚約破棄に基づく慰謝料請求を検討している側から、不貞行為をされた、暴力を受けた、肉体関係を強要された、かなりの借金がある等)には、損賠賠償を請求することはできません。
婚約を破棄されたので損害賠償請求したい方、または、婚約はしていないのに別れを切り出しただけで損害賠償請求された方、婚約を破棄したけれども、正当な理由があるという方は、ぜひ弁護士にご相談ください。
ストーカー被害
男女の交際はどちらか一方の気持ちが冷めたら終わってしまいます。しかし、諦めきれない相手方がストーカー行為をしてしまうといったことがあります。また、交際していなくても、ストーカー被害を受けているといった方もいらっしゃるでしょう。
ストーカーは犯罪ですので、弁護士は警察とも連携し、相手方にストーカー行為をただちに止めるよう交渉します。
また、ストーカーとまではいかなくても、なかなか相手方が交際の解消を諦めてくれないといったケースもあります。そのような場合、弁護士は、ご依頼者様の代理人として間に入り、相手方にご依頼者様の気持ちを伝えて交渉することになります。
男女間の金銭トラブル、出会い系サイトでのトラブル
昨今のコロナ禍により、マッチングアプリ(出会い系サイト)での出会いが爆増しているようです。
しかし、そこに金銭が絡むと必ずといっていいほどトラブルになります。まだ相手方の素性などよく分かっていない段階でお金を貸した場合、往々にして返ってきません。
また、仮想通貨、FX、株、バイナリーオプション、情報商材ビジネスなど、怪しい投資の儲け話を持ち掛けられてお金を渡してしまうといったこともよく起こっています。男女間の金銭トラブルや出会い系サイトでトラブルに巻き込まれた場合には、ぜひ弁護士にご相談ください。
風俗でのトラブル、ホストのトラブル
風俗関係でよくトラブルになるのは、お店で禁止されているのに本番行為をされた、勝手にゴムを外された、盗撮被害を受けた、といったトラブルです。そのような場合、相手の男性客に対して損害賠償請求をすることができます。風俗関係でトラブルに巻き込まれた方は、請求側、被請求側を問わず、ぜひ弁護士にご相談ください。
また、ホストでよくトラブルになるのは、高額な売掛金の問題です。売掛金の制度自体は、契約自由の原則がありますので、民法上は問題ありません。しかし、ホストが高額な売掛金を回収するために、女性客に性風俗店での仕事をあっせんするなど社会問題化しています。
ホストから高額な売掛金を請求された場合、支払義務や支払方法などを交渉する余地がありますので、ぜひ弁護士にご相談ください。
パパ活でのトラブル
パパ活でトラブルになるケースとして、パパ活女子側では、これまで払ったお金を返すよう要求される、隠し撮りされた性行為の動画をネタに金銭を要求される、などのトラブルがあります。
パパ側では、お金を払ったのに女性に逃げられる、急に男性が現れて「警察に言うぞ」などと言って現金を支払うよう恐喝される、などのトラブルがあります。こういったトラブルに巻き込まれた場合には、恐喝罪などの犯罪が成立している可能性がありますので、警察に相談することを検討します。
他方、警察沙汰にはなりたくないという方は、弁護士へのご相談をおすすめします。弁護士は警察のように逮捕や捜査の権限などはありませんが、示談交渉ができますので、弁護士が間に入ることにより、穏便に解決できる可能性があります。
妊娠・中絶のトラブル
婚姻関係にない男女間の交際において、女性が妊娠した場合、出産するかどうか、男性が認知をするかどうか、さらには養育費をどうするかといったことが問題となります。
また、女性が出産はせずに中絶する場合において、男性側に治療費や慰謝料を請求するといったこともあります。さらには、そもそも本当に自分の子供なのかといったことが問題となるケースもあります。なお、中絶したと嘘をついて中絶費用を架空請求するといったケースもあります。
このようなトラブルでは、弁護士が女性側から依頼を受けて慰謝料を請求したり、男性側から依頼を受けて、適正な賠償額を調整したりすることになります。そもそも本当に自分の子供なのか疑わしいケースにおいては、DNA鑑定ができる機関とも連携して解決までサポートさせていただくことができます。